野球肘
「息子が野球肘と診断されました。もう野球は
断念させなければいけないのでしょうか?」
このようなご質問をいただきました。
プロフィールにも書いたように私も野球肘の
経験者でピッチャーを断念した一人です。
野球肘の大半は関節ネズミ(関節内遊離体)といわれるものです。
これは、関節内の骨や軟骨の一部が投球の衝撃ではがれ、その骨片が
関節内を動きまわったあげく、関節内に入り込み、腕を伸ばした時に
激痛が走り、投球できなくなるというものです。
質問にお答えすると、あきらめる必要はありません。
時間はかかりますが、大丈夫です。
お恥ずかしい話ですが、実は私の上の子も小学生の時、野球肘になりました。
私が野球肘になった時代(もう30年ぐらい前の話ですが)は、ピッチャーに対して
特に規制もなく、一日2~3試合先発完投なんて当たり前でした。
現在は、学童野球は一日7イニング以上投げてはいけない規則がありますし、
リトルは、一日に投球できるのは85球まで、投げた場合は2日間の休息日を
設けなければいけないという規則があります。
私が野球肘でピッチャーを断念せざるを得なくなった経験から、息子は注意して
見ていたつもりだったんですが、ピッチャーではなかったという事で、まさか
野球肘になるとは思っていなかったことと、息子がひじが痛いと言うと試合に
出してもらえなくなると思い、なかなか指導者に言えず、我慢していたことで
発見が遅くなってしまいました。
スポーツ医学では結構有名な病院があったので、そちらで診察してもらうと
「もう野球はあきらめたほうがいい!」
「何故ここまで放っておいたんだ!」
と、きつく怒られ、私は自分の不甲斐なさに、息子は野球ができなくなるという
くやしさで、病院の廊下で二人で泣いてしまったのを覚えています。
私は非常に責任を感じ、私が手術した時の先生や関節の治療で有名な病院など
方々に行って、診察をしてもらったのですが、まだ骨ができていない小学生に
手術をしても100%完治は難しいと言われてしまう始末。
愕然としているときに、最初に診てもらった先生から、
「まだ骨も固まっていない子供だから、自然治癒力に頼るしかない。
一年間は何もしないで、とにかく様子を見よう。」
ということになりました。
しかし一年間は長すぎます。
息子に「もう野球は諦めて、違うスポーツをやったらどうだ?」と聞いてみても
息子は「野球以外はやりたくない。一年でも我慢する。」という事で、
長い長い我慢の時が続きました。
幸い、半年ぐらいで少し投球はできるまでになりましたが、完治するまでにやはり
一年近くかかりました。
でもピッチャーでもないのに何故野球肘になったんだろう。
当時まだ小学4年生だったので、バンバン投げるわけでもないのに・・・・。
なんと原因はドッヂボールだったんです。
野球をしている子供には結構多いらしく、野球の投げ方でドッヂボールを
やると、非常に肘に負担がかかり、野球肘につながる事があるそうです。
ドッヂボールがいけないというのではなく、ドッヂボールをするときは、投げ方に
注意するように指導しましょう。
それと、少年野球ではどうしても手投げになってしまう子が多いので、
体全体を使い、肘や肩に負担のかからない投げ方を指導しましょう。
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